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このホームページは僅か一時間足らずで完成し、驚くと共に深く感謝する

  • 執筆者の写真: マスターにし マスターにし
    マスターにし マスターにし
  • 2022年1月31日
  • 読了時間: 6分

更新日:2022年2月2日


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2021年10月27日

私は元世界チャンピオンの木村悠さん(以後キムユーチャンプと呼ぶ)に

呼ばれて亀田興毅会長の待つ❝牛恋❞に会いに行った


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道中 私は心配してマネージャーに『私が前にヘビー級でリングに上げたい男が

いるからお願いしたいと相談したけど、そのままほったらかしにしてるからクレームではないか(´・ω・`;)?』

と伝えると


マネージャーは即座に『そりゃそうだ。怒るよね』と答えた


そうだよね…そりゃ怒るよね…



店に入ると『お久し振りです』と笑いながら接してくれる亀田会長と

横でにこやかに迎えてくれるキムユーチャンプがいた


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亀田会長の笑顔を見て私はホッとして『前回から話が進まずに本当に申し訳ありませんでした。

あの男がどこかに行ってしまいまして…』と伝えると『いやいや、ええんですよ』と

笑いながら答えてくれる


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なんて優しいチャンプなのだろうか


強い男は優しい


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私はロサンゼルスでレイモン・ブリュスターという選手と良く練習をした


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彼が突如『ニシ、モシ カネ二コマッタラ カシテヤルカラ イツデモイッテクレ』と言ってきた


『サンキュー。ナントカ ダイジョウブダ』と私は伝えた


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レイモンはハングリーなボクサーとは掛け離れていて奥さんが女優で金銭的にも余裕が

あったというのもあるがなかなかそう言ってくれるボクサーはいない


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話を戻そう


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亀田会長『ここの肉は旨いんで沢山食べてくださいよ』


サッと肉を手際よく焼いてくれ私達の皿の上にポッと置く


そんな中、亀田会長が呟いた


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亀田会長『西島さん、引退試合しませんか~?』


私『えー!?私は今練習を…』


マネージャー『いやいや、西島はいつも走ってますから!』


私『え~!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚

確かにいつも走ってますが練習という感じのランニングではなく…』


マネージャー『出来ます("`д´)ゞビシッ』


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40歳で引退をし、ジョージ・フォアマンが44歳で再び世界チャンピオンに

返り咲いたのを見て44歳でカムバックすると決めて本当にカムバックが出来た

(重松先生、甘井代表、そして関わって下さった全ての関係者様に心から御礼申し上げます)


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48歳で再び引退をしようと考えていたところに何て良いタイミングで

話を持ってきてくれたことか(49歳からはマスターにしでしかリングに上がらないと

決めているためだ)


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現在の体重は87~88キロで引退試合はデビューをした体重の93キロで戦うと

決めているから間に合うのかと考えた



私は亀田会長とキムユーチャンプに

『二人だったら短期間でコンディションを作れるか?』と尋ねた


二人とも答えは『イエス』だ


やるか!と闘志が湧いてくる


私の師匠はいつも試合前に私のことを『こいつは負けるから』と皆の前で言っていた


私はその度に沸々と闘志が湧いてきて『見てろよ(>д<)ノ』となった単純な男だった



そのマイナスの言葉が私にプラスのエネルギーを生ませるということを師匠は知っていたのだ



アメリカのトレーナーは良く選手を誉めるが、その都度 師匠は

『ノー、ノー、コレ ダメ、ケーオー、マケル』と言っていたΣ( ̄ロ ̄lll)


私にとって師匠の言葉はやる気を出させてくれる魔法の言葉で有り難かったのだ(TОT)


私は会食後に自身の事務所近くにあるエイチズ スタイル ボクシングジムに顔を出した


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私『吉野会長、試合をすることが決まったので練習をつけてくれませんか』


吉野会長『もう時間がないから明日からでもやろう!怪我をしないように!』


最後の『怪我をしないように』という言葉で離婚をし愛に飢えている私の心に突き刺さる


吉野会長はなんて優しいのだろうか(T^T)


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早速 次の日からエイチズ スタイル ボクシングジムで練習を始める


久し振りの練習にウキウキする


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ストレッチもそこそこにバンデージを巻きシャドーボクシングを始める


アメリカのジムでぜんぜん知らないトレーナーに

『ユーノー ストロング ボクサー オンリー ツーウィークス コンディション ツクレル』といきなり言われたことがある


その意味は分かってるんだ


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海外のボクサーはいつプロモーターから試合を頼まれるか分からない。だから強いボクサーや志の高いボクサーはチャンスを逃さないように声がかかったらいつでも戦えるようコンディションを整えているということだ


でも私は挑戦したかったんだ

その二週間でコンディションを作るという言葉に


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どんなに勝っても相手が弱いと言われたことが忘れられない。強い男になりたい。

あのマイク・タイソンみたいに宇宙一強くなりたい。クルーザー級じゃあダメなんだ


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初めてボクシングジムに行った時に師匠から日本にヘビー級は無いからミドル級まで

体重を落とせと言われたことがある。ミドル級ではダメなんです。

何度も自分より小さい選手に倒されたけどマイク・タイソンみたいに強くなりたいんです。


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タイソンを初めてテレビで観たのがラリー・ホームズ戦だ


父が観ている横で何気なく『二人とも似てる顔だな』と思って観ていた


そして次に観たのが東京ドームのトニー・タップス戦


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なんだよタップス( `Д´)/

腹がタポタポじゃないか…


でも約15年後にウエストミンスターボクシングジムで見たタップスは強かった


あんなに弱そうに見えた男がめちゃくちゃ強かった


私はクロアチアのヘビー級チャンピオンとよくスパーリングをしたが苦戦をした


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しかしタップスは余裕でクロアチアのチャンピオンとスパーリングをしていた


いや、遊んでいた


どんだけマイク・タイソンは強いんだよ


懐かしい


全てが懐かしい


初めてアメリカへ行って


師匠がなけなしの金を出して連れて行ってくれたアメリカ修行で人生観が変わった


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一人でボクシングジムに行けないから友達に付き合って

一緒に入会をしてもらったくらい根性無しだったのに…


先輩達がサンドバック打ちやリングの中で練習しているとおどおどして

サンドバッグも叩けずリングにも入れずジムの端で人目を気にしながら

シャドーボクシングを恥ずかしがりながらやっていたのにアメリカ修業で全てが変わった


遠慮無しにサンドバッグを叩き

遠慮無しにスパーリング相手を殴る


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こんな根性の無い私をアメリカまで連れて行ってくれて感謝しかない


マイク・ウィーバー

レイモン・ブリュスター

ゲーリー・コーツィ

ジェームス・トニー


私は運良く四人の世界ヘビー級チャンピオンと練習をすることが出来た


自分よりも小さい男に倒され、サンドバッグも恥ずかしく人前でろくに

叩けなかった男だったのにアメリカが、そしてボクシングが私を大きく成長させてくれた


吉野会長も始めはこんな練習で大丈夫かと心配しただろう


でも私は二週間だけ本気で練習をすると決めていた


強さを証明したかった


二週間でコンディションを作ってやる


みんなに認められたい


出来る!!


私なら絶対に出来る!!


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但馬ミツロ選手を本気にさせることも出来なかった


試合前、私は使いやすいようにマネージャーに新しいグローブを揉むように指示をした


一生懸命揉んでくれた


しかしグローブの形が変になり使いにくくなった


私はグローブを変えるように関係者に求めた


変えのグローブはなく但馬ミツロ選手がグローブを変えてくれ、

やりにくいグローブを彼が使ってくれた


私とは器が違った


そしてスピード、ストレンジ、タフネスの全てが違った


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終ったんだよ


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2004年に肘が治らないなら引退と言われPRIDE、K-1、そしてプロレスが私を救ってくれた


ボクシングを通して沢山の素晴らしい人達と出会えて感謝してます


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40歳で引退試合をし、44歳でカムバック、そして48歳で再び引退試合と二回も引退試合が

出来て本当に恵まれ過ぎているボクサーライフでした


皆様に感謝しかありません


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これからも宜しくお願い申し上げます。



PS 新年早々一本のラインがピコーンとなった


さあもう一度リングで戦いましょう!


なに~(/≧◇≦\)


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マスターにし

 
 
 

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